2016年 04月 17日
耐震化だけでなく耐久化を考える |
望月です。
熊本県、九州地方を襲った大地震に被災された方々にお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りします。
災害が起こる度に見直される住宅耐震の重要性!!木造家屋が倒壊している映像だけをみると、あたかも木造住宅が弱い印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、倒壊している多くは地盤の液状化や築年数が経過し耐震補強を施していない家屋などが目立ちます。近年の建築は耐震化が進み、金物や耐震パネルなどでしっかりと補強されています。
メディア等は住宅の耐震化ばかりに気を取られ耐久化にはあまり関心を示さないのが気になります。お客さまにも偏った知識が生まれてしまう気がしてなりません。
耐震化だけでなく耐久化とは?
高気密・高断熱化された現在の木造住宅の大敵は何と言っても「内部結露」
一番怖いのは、目に見えない内部結露による【恐ろしい連鎖】です。
間違った断熱材、断熱工法、腐朽菌やシロアリに弱い材種(ホワイトウッドや米栂)や水や湿気に対して強度が不安な接着剤(集成材)・・・
冬場、少しの隙間から室内の暖気と屋外の寒気が壁や屋根裏で混ざり合ってしまうと結露が発生します。
その結露が「恐ろしい連鎖」を引き起こすのです。結露は壁の中にカビを繁殖させ、さらにカビの繁殖条件と同じ、木を腐らせる「腐朽菌」が繁殖します。カビ、腐朽菌、シロアリが土台や柱を食い荒らし木がボロボロになります。
初期の段階でいくら耐震性能を叫んでも、5年、10年、それ以降・・・いつ地震が起こるか誰にも予測は出来ません。その耐震性能を維持できるだけの木材の耐久性が求められるのでは?
接着剤の剥離現象は2002年ドイツ、2005年中国から出荷された集成材(JAS認定品)が剥離を起こすという事件が発生。当時8万3千本輸入し7万本の木材が建築現場で使われ、回収できたのはごくわずか!
住まいを支える骨組みに、接着剤強度のみが頼りの集成材。しかも何度も剥離現象が起きているにもかかわらず現在も国の認定という?お墨付きを盾に大量生産・大量施工しているのが日本の住まいの現状です。
大手住宅メーカーの歴史は40年ちょっとに対し、日本建築の歴史は1500年以上。
住まいについて考える時、まずこの数字の違いを頭に入れておいた方が良いと思います。
築年数が経過した住まいでも耐久性がある建物は関東大震災以降、幾多の震災にも耐え現存しています。
しっかりとした通気対策・シロアリに強い木材(栗やヒバ、桧など)選びなど・・・
歴史的建物から耐久性を学ぶべきです・・・と私は考えます。
(写真は樹齢1000年クラスしろありや腐朽菌、水、湿気に極めて強いカナダ米ヒバ材)
※当社では土台や窓廻りなど造作材全般に使用しております。
高温多湿、日本の気候は亜熱帯化されつつある中で・・・
木材の耐久性、素材選びを侮ってはいけないのでは。
熊本県、九州地方を襲った大地震に被災された方々にお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈りします。
災害が起こる度に見直される住宅耐震の重要性!!木造家屋が倒壊している映像だけをみると、あたかも木造住宅が弱い印象を持たれる方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、倒壊している多くは地盤の液状化や築年数が経過し耐震補強を施していない家屋などが目立ちます。近年の建築は耐震化が進み、金物や耐震パネルなどでしっかりと補強されています。
メディア等は住宅の耐震化ばかりに気を取られ耐久化にはあまり関心を示さないのが気になります。お客さまにも偏った知識が生まれてしまう気がしてなりません。
耐震化だけでなく耐久化とは?
高気密・高断熱化された現在の木造住宅の大敵は何と言っても「内部結露」
一番怖いのは、目に見えない内部結露による【恐ろしい連鎖】です。
間違った断熱材、断熱工法、腐朽菌やシロアリに弱い材種(ホワイトウッドや米栂)や水や湿気に対して強度が不安な接着剤(集成材)・・・
冬場、少しの隙間から室内の暖気と屋外の寒気が壁や屋根裏で混ざり合ってしまうと結露が発生します。
その結露が「恐ろしい連鎖」を引き起こすのです。結露は壁の中にカビを繁殖させ、さらにカビの繁殖条件と同じ、木を腐らせる「腐朽菌」が繁殖します。カビ、腐朽菌、シロアリが土台や柱を食い荒らし木がボロボロになります。
初期の段階でいくら耐震性能を叫んでも、5年、10年、それ以降・・・いつ地震が起こるか誰にも予測は出来ません。その耐震性能を維持できるだけの木材の耐久性が求められるのでは?
接着剤の剥離現象は2002年ドイツ、2005年中国から出荷された集成材(JAS認定品)が剥離を起こすという事件が発生。当時8万3千本輸入し7万本の木材が建築現場で使われ、回収できたのはごくわずか!
住まいを支える骨組みに、接着剤強度のみが頼りの集成材。しかも何度も剥離現象が起きているにもかかわらず現在も国の認定という?お墨付きを盾に大量生産・大量施工しているのが日本の住まいの現状です。
大手住宅メーカーの歴史は40年ちょっとに対し、日本建築の歴史は1500年以上。
住まいについて考える時、まずこの数字の違いを頭に入れておいた方が良いと思います。
築年数が経過した住まいでも耐久性がある建物は関東大震災以降、幾多の震災にも耐え現存しています。
しっかりとした通気対策・シロアリに強い木材(栗やヒバ、桧など)選びなど・・・
歴史的建物から耐久性を学ぶべきです・・・と私は考えます。
(写真は樹齢1000年クラスしろありや腐朽菌、水、湿気に極めて強いカナダ米ヒバ材)
※当社では土台や窓廻りなど造作材全般に使用しております。
高温多湿、日本の気候は亜熱帯化されつつある中で・・・
木材の耐久性、素材選びを侮ってはいけないのでは。
by mochikensenmu
| 2016-04-17 20:11
| 現場最前線
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