2011年 02月 03日
再検証 |
今では、展開図、基礎伏図、小屋伏図、床伏図などが当然ありますが。これらの図面をもとに棟梁が手板といわれる手製の図面、定規となる尺棒、曲尺(さしがね)、墨壺(すみつぼ)を用いて材木の継手(つぎて)、仕口(しぐち)を墨付けをします。継手・仕口を造る場合、下木(したぎ)または女木(めぎ)、は上木(うわぎ)または男木(おぎ)よりも丈夫である、というは知っておきたい。「素木(もとき)に勝る裏木(うらき)なし」は棟梁達の常識だという。つまり、素木は(元口)、裏木は(末口)のことである。※木の根に近い部分が元口
このことは、今の組立て大工や集成材を使うメーカーの大工には通用しないだろうが、(というか、墨付け自体出来ないだろう)木のルールから外れた継ぎ方をしないようにしてきた事は、先人の偉大な知恵といえます。
また、柱は立木の状態と同じ様に末口を上にして納めるが、これを逆にすると「逆木(さかぎ)」または「逆さ柱(さかさはしら)」といって忌み嫌われます。
加工されていく構造の桧柱4寸角と和室に用いられる化粧桧6寸柱
ケヤキの9寸角の柱も仕上の段階に入りました。
木組み(木材の扱い)は棟梁から棟梁へと受け継がれ、現代もなお、住む人の住まいを守り続けます。
日本の伝統、木造軸組工法は次世代の棟梁へと継承されていきます。
by mochikensenmu
| 2011-02-03 11:18
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